あれこれオーストラリア探訪 「シドニー冬最大のイベント VIVID SYDNEY」

 Date:2015年06月08日17時30分 
 Category:地域(海外) 
 SubCategory:あれこれオーストラリア探訪 
 Area:指定なし 
 Writer:三陽生人
 シティにある某ホテルのバーで隔週開催されている言語交換のミートアップ。共通言語は英語だが、交わされる言語が多彩で先日参加したミートアップでもいろんな国の人達で賑わっていた。そこで出会ったレバノン人の男性が、側にいた若い女性に真剣な表情で語っていたのがVIVID SYDNEY(ビビッドシドニー)についての彼なりの評価だった。

 いわく、3年前までは実に芸術的なイベントで素晴らしかったが、ここ2年のそれはコマーシャルベースに流されていて、もはや芸術とは言えない、という批評だった。そういわれてみれば、オペラハウスのあの芸術的な屋根に映し出される映像に会社のコマーシャルらしき物が入っていたようにも思え、変な話だが、改めてもう一度ゆっくり眺めてみたくなった。

 毎年5月に開催される南半球最大の冬のイベント、ビビット・シドニー(VIVID SYDNEY)。国内外のトップアーティストが作り出す光と音楽の祭典。観光客が少なくなる冬のシドニーを盛り上げようと2009年にはじまったイベントだが、今年は先月22日から今月の8日まで、2週間にわたって行われた。(この原稿が読者の目に止まる頃にはきっと終わっていることだろう。)年々規模は拡大し、メイン会場となるオペラハウス、ハーバーブリッジ、ダーリングハーバー、マーティングプレイス、ロックス、シドニー大学に加え、今年はわが町チャッツウッド、ピアモント、セントラルパークもライトショーの舞台となった。夜のイベントなので毎日夜6時スタートだ。巨大建物群のライトアップとイルミネーションは圧巻である。

 今年は、チャッツでのライトショーはもちろん楽しませてもらったが、それよりも、マクマホーンに住む友人の家から眺めたハーバーブリッジとその向こうに見えたオペラハウス、そしてその下を行き交う船の光の鮮やかさに魅了された。

 オペラハウスのライトショーは2年前と昨年と連続して見たが、あの複雑な形をしたオペラハウスの屋根の部分を利用して映し出される光の文様の鮮やかさには驚かされる。ただ、近くに寄りすぎて全体が見えずに何か物足りなさを感じるのも事実。なかなか全体が見渡せる場所に立つ事は叶わないので残念だ。

 それ以外の場所では、ビルの壁面を利用したライトアップが主だ。東京駅丸の内駅舎で行われるものと同じだが、もちろん、クオリティはかなり低い・・・気がする・・・いやいや、これを言っては日本びいきと言われてもしょうがないか…。そんなことを考えながら眺めていたら、広告の有無の確認はすっかり忘れてしまっていた。

 今年は、AKB48の板野友美さんも参加したVIVID SYDNEY。きっと日本でも紹介されてさらにシドニーが日本の皆様にも身近な存在になることだろう。

オペラハウス


ビル群も光のショーに参加


チャッツウッドは図書館の壁面でライトアップ


鮮やかな色のハーバーブリッジ