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【アジア探索】タイの賃貸住宅事情
Date:2012年07月23日10時34分
Category:
地域(海外)
SubCategory:
アジア探索
Area:
指定なし
Writer:
三陽生人
アジア探索 タイの賃貸住宅事情
タイのスコールは強烈だ。自分が居を構えてるタウンハウスの場所に問題があるのかもしれないが、短時間で前の道路が冠水してしまい川のようになって歩けなくなってしまう。昨年の大洪水の時は、タイ全域で大きな被害を出したが、バンコク市内には水が流れ込まないように対策が講じられたことから被害は少なかった。果たしてそれがいいことだったのかどうかは分からないが、日常のスコールでも外出できなくなる我が居所は、そろそろ引っ越しの計画が必要なのだ。
そんな事もあって、今、バンコク市内で交通の便がいいところのマンションを探している。
日本と違うのは物件情報を発信する雑誌もインターネットのサイトも少ないこと。日本人相手の不動産業者店もあるにはあるが、高級な物件しか扱わないみたいで頼りにできない。日本のメジャーな賃貸業者の名前(カタカナ名をひらがなにしている業者)を使い、まるでタイの支店かと思わせている業者もいて、何とも怪しい感じがする。
そんな中、小林株式会社という不動産斡旋業者を見つけた。
バンコク中心部のコンドミニアム、アパートなどの情報をネット上で発信している。地図から検索もでき、ほとんどの物件が登録されている。空室があるかどうかは分からないが、相場を知る上でも貴重な情報源だ。
このサイトの面白いのは物件ごとに書かれた社長のコメント。日本語のためタイ人や華僑系のオーナーには読めないだろうと踏んでか、辛辣なものが多い。家具が貧弱だから気に入ってもらえないかも知れないとか、タイ人専用の安アパートとも感じる造りとか、この地域は今ひとつ人気がないので、良い部屋、安い家賃でもなかなか満室にならないとか…日本でこんなこと書けば、他業者からも非難の声が上がるだろうに…。
しかし、タイでは何も不動産業者を頼りにしなくても、直接物件を見に行き、フロントで空き物件を見せてくれるよう交渉すれば、交渉に応じてくれる。フロントに居るのが管理人と言った感じで、物件の紹介業務を兼ねているようだ。決まればマージンがはいるようで、案内には熱心だ。値引き交渉も当然で、駆け引きは面白い。恐らくオーナーへの支払い家賃にあらかじめ5000バーツくらいは上乗せして家賃が設定され、その差額が管理人の斡旋料として懐に入るのかもしれない。
というのも、昨日行ったコンドミニアムの管理人の女性が、4000バーツも引いたら私の取り分は1000バーツにしかならないと、真剣な表情で訴えていたからだ。正直な女性に見え微笑ましく感じた。
コンドミニアムのセキュリティーは驚くほどで、勝手にマンション内に入ることはできない。外には駐車場の警備員、入り口にも警備員、エントランスにインフォメーションがあり、何人もの人がガードしている感じ。またほとんどのコンドミニアムにはプールやフィットネスジム、サウナなどが設置されていて居住者は無料で利用できる。
とは言え、個人的には、こんなところにお金をかけるよりは家賃を安くしてと言いたくなるのは、日本人的感覚なのだろうか。