あれこれオーストラリア探訪「恐るべしGum Tree!」

 Date:2014年03月17日10時23分 
 Category:地域(海外) 
 SubCategory:あれこれオーストラリア探訪 
 Area:指定なし 
 Writer:三陽生人
 前号に引き続きシェアーハウスについて少し補足しようと思うが、見も知らぬ者同士が一緒に住むというのはかなりのストレスを伴うようだ。一応のルールは決められているようだが、言語も生活習慣も違う者同士が住むケースが多いだけに、嫌な想いをするのは覚悟しなければならない。

 例えば、共用の冷蔵庫に自分が買った牛乳や果物を入れておいたのに、flatmate(同居人)に食べられていたなんていうのは日常茶飯事。もちろん、自分の物だと名前を書くなりして主張はしていても、そんなものお構いなしの国の人もいるのだ。

 トイレの使用でも結構ストレスが溜まるらしい。女性なのにどうしてこんなに汚すのか、と女友達が不思議がっていたが、某国の方はどうもトイレの使い方からして我々と違うのかも知れない。

 話は変わるが、オーストラリアの賃貸市場は日本と違って貸し手市場だ。だから家主も業者も強気で借り手は結構泣かされることが多い。以前にも書いたがインスペクション(物件の下見)は水曜と土曜日にしか行われていないとか、決められた時間に遅れたら見せてもらえないとか、メールで問い合わせしてもなかなか返事が帰ってこないとか…。もちろん、これらはレイジーなオージーだからかもしれないが、オーストラリアでの家探しはストレスの溜まり場なのだ。

 ただ、主要駅近くや大学の近くの学生対象の物件だと様相は一変する。さすがに貸主も呑気にはできない様子で、毎月お米や洗剤をプレゼントしてくれるオーナーもいるくらいだ。

 話は変わるが、先日、メルボルンに引っ越した友人が物件探しに使ったサイトを見て驚いた。Gum Tree(ガムツリー)というサイトなのだが、こちらはオーナーが直接物件を登録し、入居者を探していた。物件も豊富で写真もたくさん掲載されオーナーと直接話ができるから便利なサイトに思えた。

 友人は独り住まいを希望していたため、Granny Flat(グラニーフラット)という日本風に言えば母屋に対する「はなれ」みたいな部屋を借りることに成功した。トイレ、バス、キッチン付きのワンルームだが、両親のために裏庭に建てたというだけあって、質の良さは驚くほどで、友人は大変に満足していた。

 それにしても、すでに家主と借主を直接結びつけるサイトが機能的に運用され、多くの人たちに利用されているのを見ると、日本でも近い将来はこうしたサイトが生まれて、不動産業者は安穏としていられなくなるのかも知れない。ただ、日本と違って不動産業者の質が余りにも悪すぎるオーストラリアだからこそ、こうした家主直結のサイトが利用されるのかも知れないが…。

 Gum Treeは物件検索だけの機能を持っているわけではない。セカンドハンド(中古)の家具などが売られていたり、言語交換(Language Exchange)の友達探しが出来たりと、メニューも豊富。節約節約が口癖の友人は早速格安のソファーベッドを購入していた。

Granny Flat1


Granny Flat2


Granny Flat3