あれこれオーストラリア探訪「ランドアバウト」

 Date:2014年08月18日14時21分 
 Category:地域(海外) 
 SubCategory:あれこれオーストラリア探訪 
 Area:指定なし 
 Writer:三陽生人
今回、帰国の折に国際免許証を更新した。シドニー滞在中は車がなくとも不便を感じることはあまりないが、地方に出かければ車の必要性を痛感するからだ。オーストラリアは日本とあまり変わらない交通規制のため、比較的に車の運転には馴染みやすい。ただひとつ、ランドアバウトと呼ばれる環状交差点を除けば…。

主に欧米やイギリス連邦諸国などで普及しているランドアバウト。一般にダウンタウンでは街路が格子状になっていて余剰空間がなく、交通量も多いために、十字形の交差点を採用し、郊外や交通量があまり多くない交差点では経費がほとんど掛からないラウンドアバウトを設置する傾向がある、とネットでは紹介されている。日本にもあるらしく、道路交通法にも規定があると言うが、私は出会ったことがない。

オーストラリアに戻った早々のケアンズ滞在中に、友人の車を借りてひとりドライブを楽しんだが、空港で働く友人を送り、そこから一人になった途端、カーナビのない車で、しかも標識も日本ほど丁寧ではない場所で… 
冗談に聞こえるかもしれないが、空港の敷地を出るまでに30分も右往左往を繰り返した自分が情けなく、恥ずかしくもあった。

おまけに車は今時にしては珍しいマニュアル車。オーストラリアでは至って普通のようだが、オートマの快適さに慣らされてしまった者にはかなりしんどかった。また、一般道でも80キロ制限が多く、もたもた運転していると怒られそうなうえ、例のランドアバウトがあちらこちらにあり、想像以上の緊張感に満ちた一日だった。それでも何とかビーチに行ったりシティを走って見たり、慣れないながらも何とか無事に運転することが出来たのは一つの自信に繋がった。

その夜、友人から聞かされたのだが、ケアンズには至る所にカメラが設置されており、交通違反を取り締まっているらしい。スピード違反やUターン禁止違反、スクールゾーンでの徐行運転違反など、後日、呼び出しを受けて罰金が課されるという。何でも高性能カメラらしく、鮮明な画像は決して言い逃れを許さないらしい。確かに、運転中に標識どおりに減速したり加速したりを的確に行う現地人のマナーの良さに驚いていたが、話を聞いて腑に落ちる気がした。

それにしても、運転を終えた夜に聞く話としては、何とも不安な気持ちで眠りが浅くなってしまった。



↑wikipedia掲載画像URL
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%88)