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あれこれオーストラリア探訪「「驚きの小動物」」
Date:2014年12月15日09時07分
Category:
地域(海外)
SubCategory:
あれこれオーストラリア探訪
Area:
指定なし
Writer:
三陽生人
先日、夜遅くにシティから用事を済ませて帰って来ていた時のことだ。家の前の歩道にある木の枝から何かが落ちる音がした。目が悪いのに加え辺りは暗くて何も見えない。そーと近ずいて目を凝らしてみると、何やら動いている物がいる。生き物のようだが良く見えない。iPhoneの懐中電灯アプリのスイッチを入れて確認すると、リスのような恰好をした物がうずくまって苦しそうにしている。どうしようかと迷っていると、顔を少し持ち上げてこっちを見つめてきた。目と目が合った瞬間、彼はムクッと起き上がり、よたよたしながらも私から遠ざかり、また木の上に登って行った。尻尾が異常に長く感じたが、恐らくリスなのだろうと思っていた。
そのことを数人の友人に話したが誰も大して興味をもってはくれなかった。彼が何物だったのか分からずに数日を過ごしたが、なぜか気になっていた。そこで、自分が見たものがリスだったことを確認しようとネットを開いてみると、何とリスはオーストラリアには生存しない事がわかり、敢えなく自分の考えは否定されてしまった。
一瞬ネズミだったのかとも思ったが、ネズミは木には逃げないだろうと他の動物を想像した。もしやポッサムではと思いはしたが、ポッサムに対して抱いていたイメージはポッチャリ型だったので、なかなか重ならなかった。そこでポッサムをググって見ると、何と10種類も生息することがわかり、その内の一つに彼がいた。そう、彼はポッサムだったのだ。
ポッサムは私のブリスベンに住む友人の家の屋根裏にも住んでいる。いつも彼女との会話のはじまりはポッサムの様子からで、とりわけ親しみがある動物でもある。出会ったこともあるといい、彼女がいうには家のポッサム君は「たぬき」似らしい。
話は変わるが、シドニーの家の周りには野生のオウムもいる。クッカトゥーと言うらしいが、かなり大きくて鳴き声が恐ろしい。「ギャー」と鳴くと書いてしまっては、その凄さは伝わりそうにない。とは言え「ギャオ〜」はさすがにオーバー過ぎる。とにかく馬鹿でかい声で喚く事だけは事実だ。家の庭にもやって来るが、見れば紛れもなく日本で見るオウムなのだ。ネットによれば、ペットで飼ってるオーストラリア人もいるらしいから、日本のと同じなのだろう。飼い馴らせば人の言葉をまねるのかどうかまでは正直わからないが…。
同じオーム科に分類されるインコも普通に庭にやって来る。色鮮やかな羽の色の余りの美しさに見惚れてしまうこともしばしばだ。
こうした小動物との出会いも異国の地を実感する一時である。